やがて、夜が明ける。

窓からさす、光の眩しさに俺は目を覚ました。


「痛…」

体を動かせば、節々に痛みがはしる。


俺はゆっくり立ち上がり、自分の顔を鏡で見た。


唇の下にできた大きなアザ。


俺は、そのアザを右手で触る。


「痛い。でも悪い気はしない…」