「調子にのるな!!」
ミリアは腕を掴まれた。
すごく強い力。
「痛い・・・・」
骨が折れそう・・・・。
「ミリア、お前は道具の分際で俺を疲れさせるな」
道具。
ヌリマ達がミリアを見つめる。
「お前など、あいつら同然低級だ!!」
・・・・・。
ポロ・・・・。
ミリアの目から涙が零れた。
私はいつの間に・・・こんなに欲張りになっていたのかしら・・・・。
ディクス様にとっての私は道具でしかないのに・・・・。
「・・・・」
ディクスのミリアの腕を掴んでいた力が少し弱まる。
「・・・・カレン様は・・・道具ではなかったのですよね・・・」


