「ぃゃぁ・・・・ゃっ・・・・」
「・・・さぁ、あたしに喰べられなさい?」
ディクス様・・・・。
心の中でミリアはディクスの名を呼んだ。
「蜘蛛女・・・、」
低くて怖い声がしたと思ったら、強い風邪がふいた。
糸が切れてミリアは地面に落ちる。
「ミリアサマ!!」
「ミリアサマ!!!」
モサモサした妖魔達がミリアを受け止めた。
牢の1番奥にミリアを運び込む妖魔達。
「はぁっ・・・・はぁっ・・・」
「ミリアサマ!」
苦しそうに息をするミリア。
身体は傷だらけ。
「・・・貴様、ミリアに手を出したな」
ディクスは蜘蛛女の首を掴んでいた。


