「動くな。もう少しで終わる。」
「ぁ、貴方様は・・・誰なのですか・・・?」
「ディクス。さぁ、少し眠れ。」
何かにかけられたように、瞼が重くなるミリア。
ディクス様・・・・。
薄れる意識の中のミリア。
サッサと部屋を後にするディクス。
ミリアは後ろ姿を見ていた。
気がつくと、眠っていたミリア。
目を覚ますと、国王は泣いて喜んだ。
ミリアはあれほど大きな怪我をしていたのに、傷痕が残らなかった。
だいぶ、元気になったミリア。
ミリアは外に出られない。
また妖魔が襲ってくるに違いないからだ。
そんなある日。
「お父様?何があるのですか?」


