息苦しさが増す。
くる・・・しい・・・。
「まだ死ななそうだし、」
そう蜘蛛女が言うと、新しい毒針を出した。
モサモサした妖魔に向けている。
「ゃ・・・・やめてっ・・・・!そのコ達に何もしないで・・・・」
蜘蛛女はミリアを睨んだ。
「よく口答えできるわね、人間の分際で!!!」
尖った爪で肌を切り付けられる。
「っああ!!」
ボタボタと紅い血が床に落ちる。
「先に喰べてあげるわ」
「・・・ゃっ・・・・ディクス様・・・」
「・・・ディクス様・・・?」
蜘蛛女は笑いだした。
「あんな奴、地位がなきゃ近づかないわよ。今頃はあたしの蜘蛛の毒に苦しんでるんじゃない?」


