「ディクス様・・・」 いくら名前を呼んでも聞こえるわけがない。 牢の中には小さな紫色の炎。 啜り泣くミリア。 牢に閉じ込められて、毎日毎日ディクスの召し使いが食事を持ってくる。 「・・・・」 ほぼ毎日残していた。 「ミリア・・・」 ある日、牢にディクスが入ってきた。 「ゃっ・・・・」 喰べられる。 ミリアはディクスを避ける。 「・・・食い物を食え。」 ディクスはミリアに言う。 「いや・・・・。」 食べたら、喰べられてしまうから・・・・。 ディクスが牢の中に入ってミリアを捕まえる。