「・・・」
ディクスは口を拭うと、ミリアをベッドに投げた。
ミリアは起き上がろうとしたが、身体に力が入らなくて起き上がれない。
「・・・ディクス・・・さ・・・ま・・・・」
「・・・道具が喋るな。」
そう言って部屋をでたディクス。
ミリアの目から涙が流れた。
それから毎日のように血を飲むディクス。
ミリアの体力は日に日に弱くなる。
ろくろく食事も食べないミリアの体力は落ちるばかり。
貧血になって、顔が白い。
ベッドは所々紅く染まっている。
妖魔がテラスの外から見ている。
ディクスはいつも冷たい目。
ミリアはディクスの道具。
ホントに道具のように扱っている。
乱暴にミリアを扱う。
そんな行為にミリアは落ち込む。
「・・・ディクス様・・・」


