この薄さは、かなり生命力が弱いことになる。
「ミリア!」
ミリアには死なれたら困るディクスはミリアに駆け寄る。
顔は白い。赤みがまったくない。
「・・・・」
息もとまりそうだ。
ディクスは部屋の中の妖魔の数を数えた。
俺にトイにマリーだけのはずが、もう一つ妖力を感じる。
ディクスの目線の先には紅い花。
「・・・・これか・・・・」
枯らそうと、ディクスが手を伸ばした。
「・・・・ディクス様・・・・花・・・・枯らさないで・・・・ください・・・・」
さっきまで意識がなかったミリアが目を覚ました。
か細い声で言う。
ミリアはかなり弱っていた。


