「さぁ、もう一度寝ていろ」 ディクスのヒンヤリする手がミリアの熱いおでこに置かれた。 すると、ミリアが目を開けた。 「・・・冷たくて・・・気持ち良いです・・・・」 ふにゃりと笑うミリア。 「そうか」 ディクスもミリアに笑いかけた。 ディクスにひざ枕しながらミリアは眠った。 「ん・・・」 熱い身体。 ミリアの頭を撫でる。 辛そうだな・・・・。 トイには医術がある。 だが、今日は遠くまで仕事らしい。 「・・・役にたたない奴だ・・・・」 ディクスが呟いた。