「分からず屋で良い。俺はミリアの考え方など一生理解できない」 口ではそう言うものの、紅い目を優しく細めて笑っている。 「・・・・」 優しく撫でられるミリアは少し顔を紅くした。 「俺にキスをしたら許してやろう」 「え?」 いきなり意地悪なことを言い出したディクスにミリアは驚いた。 ディクスはニコリと笑っている。 「ミリア?」 クイッと顎を固定されたミリア。 「・・・目を綴じてください・・・」 ミリアは少し照れながら言った。 ディクスはクスクスと笑いながら目を綴じた。