「・・・酷い・・・・」 ミリアが震える声で言う。 ドドは唇を強く噛んでいた。 「ミリアに触れた奴は気にくわない。お前には消えてもらう」 そう言うと部屋の中にもの凄い強い風が吹き荒れる。 「っ!!?」 ミリアとドドはただ目をつむってなるべく風の弱いところにいた。 ミリアの耳には吹き荒れる風の音しか聞こえない。 どうなっているの? バンッ!!と風に耐え切れなくなった窓が割れた。 「きゃぁっ!!」 音に驚くミリアは耳も塞いで小さく縮こまる。 しばらく強い風が吹き荒れた。