ディクスが妖魔の言葉に妖しく笑う。
「ナニヲワラウ!」
「きゃぁぁ・・・」
ミリアを掴む手がキツク絞まる。
「貴様、返せといっただろ」
強い風が妖魔の腕を切る。
床にミリアが落ちる前にディクスが受け止めた。
「ディクス様っ・・・・」
「もう大丈夫だ」
ミリアをドアの場所におろすとドドを見た。
「ミリアを守っていろ」
「は、はいっ!!!」
ディクスは返事を聞くと妖魔のほうを見た。
腕を切り落とされて苦しがっている。
「貴様、妖魔に寄生する妖魔か」
「ソウダ、コノオンナハウマカッタゾ」
ドドの母親のことを妖魔は笑いながら話す。


