「喋るな」
ディクスの低い声にミリアは静かになった。
・・・・ディクス様・・・怒ってる・・・・。
当たり前だわ・・・・・。
私がいけないのだから・・・・・。
また涙が溢れた。
「っひく・・・・・」
「いい加減に泣き止め。涙はもういい」
ディクスはそう言って歩きだした。
「行くのだろう?血をあげに」
ミリアを見つめた紅い目が鮮やかで冷たかった。
「・・・はぃ。・・・・ディクス様・・・コートがなければ寒いです・・・・」
ミリアにコートを羽織らせた為にディクスは上着を着ていなかった。
ミリアの言葉を無視してドンドンと進むディクス。
胸がズキと痛む。
無視・・・・されてしまった・・・。


