ミリアを取り囲むように何匹かの飢えた大型の野犬が目を光らせていた。
口からは涎が垂れていた。
カタカタと震えるミリア。
雪が積もっていて思うように動けない。
だんだんと近づいてくる野犬にミリアは動けずにいた。
「・・・・や・・・やめて・・・・・」
「お前はここで死ぬのさ」
ミリアは声のするほうに振り向いた。
そこには、口が耳まで裂けた男が立っていた。
「い・・・いやぁぁぁぁっ!!!」
ミリアは恐怖でその場に頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「・・・・・・」
ガタガタと小さくなって怯える。
「お前が一人で来て計算通りだ。行け、その女の息の根を止めろ」


