ディクスは何も言わないで歩きだした。
「お願いです。そうしないと・・・お母様が死んじゃう・・・」
男の子は泣き出した。
「ディクス様っ、離してください」
「何故だ。あいつなどほっておけ。」
「私には出来ません・・・・!誰かが悲しむのは嫌です」
ディクスはミリアの震える声に渋々ミリアを降ろした。
男の子に駆け寄るミリア。
ディクスはミリアの横にピッタリと寄り添う。
「あなたの名前は?」
ミリアがしゃがんで男の子に聞いた。
「ドド。」
「何で、私の血が必要なの?」
「お母様が病気で・・・・僕に特別な人間の血じゃないともう治らないって言って・・・・・」


