「でも・・・・」 ディクスは首からシャラリとしたものを出した。 「ミリアと同じ形のものだ。」 ディクスが首から出したのは、ネックレスに通った指輪だった。 小さな花は紅く輝いていた。 「同じだろう?」 クスッとディクスが笑う。 「ディクス様、ずっと・・・愛しています」 ディクスにとって、ミリアからの言葉は何にも変えられないプレゼントだ。 ディクスは満足そうに笑った。 Fin.