ニコリと笑ってみせたミリア。




実は寝れてない。




ひとりは暗いし寒いし、なかなか寝付けない。




食事をした後に部屋に帰る。




ソファーに、かけられた黒いマント。




「・・・ディクス様・・・・?」




ソファーのマントを握ると同時にシャワー室のドアが開いた。




「・・・・ディクス様・・・・!」




ミリアはディクスに抱き着いた。




「ミリア、濡れるぞ?」




ポタポタと髪から垂れる水。




ディクスは上半身裸でまだ濡れていた。




「いいのです・・・・」




「今日の夜にはまた出ていく。」



ミリアの髪を撫でる。




「夜・・・ですか・・・・」




シュンと落ち込む。