低い声にその場が凍りついた。
「ディクス様・・・・」
涙を流すミリアを見たディクスは紅い鮮やかな目で女たちを睨んだ。
女たちはすぐに広間に消えていった。
「ミリア、だから一緒に来いと言った」
ディクスがミリアの隣に座って涙を拭う。
「・・・ずっと・・・一緒に居たいです・・・」
涙の零れるミリア。
ディクスは涙を舌で舐める。
「離さないと前に言ったはずだ。」
「・・・不釣り合いだけど・・・離れたくなぃです・・・・。私・・・・似合うように「不釣り合いとは、ふざけているのか?」
ディクスの機嫌の悪そうな声にミリアはピクリと止まる。
「ミリアは俺を愛していないのか?」
ブンブンと頭を横に降るミリア。


