ディクスは何も言わずにミリアを抱き上げた。
「パーティーに行くのならドレスを買おう。今から行くぞ」
いきなり言い出すディクス。
「ぇ・・・ドレスならたくさんありますよ?」
「パーティーにはパーティー用を買う」
ミリアを抱き上げたまま廊下を歩く。
「ディクス様に指輪を作っていませんよ?」
「帰ってきてからで良い」
行くしかない・・・・。
ミリアは諦めてディクスと街に行った。
「「「「「・・・・」」」」」
街についてディクスの横を歩くミリアは刺さるような視線を感じていた。
不安と恐怖でドキドキと心臓が鳴る。
俯いていると、ディクスが腰に手を回してきた。


