「アリア様にもう一度お礼を言いたかったです」
ミリアに弱いディクスは考え込んだ。
「ミリアの嫌いな妖魔がたくさんいるんだぞ?」
「ディクス様といれば平気です・・・多分・・・」
その言葉が嬉しかったのか、ディクスがふっと笑った。
「少しだけだぞ?すぐに帰るからな?」
言葉の意味を理解したミリアが嬉しそうに笑った。
ナイス!!ミリアちゃん!!!
「出るって伝えておくね☆」
そうして部屋を出ようとした。
「ま、待ってくださぃ・・・」
ミリアがトイを止めた。
ディクスの隣から立ち上がるとトイの側による。
「どうぞ」
ニコリと笑って渡していたのは花で作った指輪。
「・・・何?これ?花だよね?」


