「行かない」
「ダメだよ、強制参加!!アリア様がミリアちゃんに会いたいんだってーーー!!!」
「アリア様が?」
ミリアが呟やいて頭を傾げた。
「余計嫌だ」
ディクスは眉間にシワを寄せたまま言う。
「ディクス様?」
「何だ?」
「パーティーは誰かをお祝いするためにあるのではないのですか?」
ぱちくりとしたミリアがディクスに聞く。
「違う。俺たちのパーティーは名前だけだ。そんな危険な場所にミリアを行かせたくない。」
やっぱり、ミリアちゃんを連れていきたくないんだ・・・。
ミリアは少し落ち込むように顔を伏せた。
ディクスはそれに気付いた。
「どうした?」


