「そうです。ピンクのガーベラです」
「ミリアに似合うな」
そう言うとミリアは顔を紅くした。
それからしばらく、ミリアは花をいじってディクスはソファーで本を読んでいた。
「・・・できた・・・」
ミリアが隣で声を発するとディクスが本を読む手を止めた。
「何が出来たのだ?」
ミリアのほうを向くと、頭に何か置かれた。
「お花の冠です」
ディクスは頭にのったものをとる。
ディクスが何も言わないとミリアは不安になってきた。
「・・・ぁ、ぁの・・・・ディクス様はお花の冠なんて・・・いらなかったですか・・・?」
花の冠はガーベラのピンクと紅で作られていた。
「・・・ディクス様は紅が似合うと思ってガーベラの紅と・・・・私の好きなピンクのガーベラで作ったんですけど・・・」


