その時、部屋の扉が勢いよく開いた。
「ミリアちゃんが起きたーーーー!!!!!」
誰・・・・。
ニコニコしながらベッドに近づく男。
怖い・・・・・。
ディクス様じゃない。
逃げたくても逃げられない。
「やばぃ、ほんと喰いたくなる・・・・」
喰う・・・!?
「た・・・す・・・・けて・・・」
微かに動く口。
「・・・・トイ・・・喰うなよ・・・・」
低い声。
部屋の扉にもたれ掛かる男。
ディクス様・・・・。
「じゃぁ、手当てしてよ!この香りを堪えてるディクスがおかしい!!!」
「お前がすれば?手当て。」
ディクスは、そう言うと部屋を出ていく。


