「道具などもう言わない。俺はミリアが良い」 「嘘ではないのですか・・・?」 「嘘などついてこんな言葉は言わない」 紅い瞳がミリアをうつす。 ミリアは震える口でやっと言葉を出した。 「・・・ゎ・・・私もです・・・」 するとディクスが今までで1番柔らかい笑顔を見せた。 ミリアは恥ずかしくなって俯いた。 「食事の手が止まっているぞ」 「は、はぃ・・・・」 ミリアはパンをとって細かくちぎって口に運ぶが恥ずかしくて味がわからなかった。