部屋の隅に縮こまるミリア。
目は泣き腫らしたように紅く晴れて、顔色も悪いままだ。
カツンとディクスがミリアに近づく。
「ぃ・・・ゃ・・・・」
「・・・ミリア・・・?」
ミリアがディクスを見て震え出した。
「喰べないで・・・・喰べないで・・・・」
頭を抱え込んで震えるミリア。
「俺はミリアを喰わない」
そう言ってディクスは軽いミリアを抱き上げた。
「・・・・ぃゃ・・・・ぃ・・・ゃぁ・・・・」
「ミリア、俺の腕の中のどこが不満だ」
「・・・っぇ・・・ふぇぇ・・・・・」
ディクスはマリーに食事を運ぶように目で命令した。
食事を運ぶとマリーは部屋を出た。


