「わたくしの血なら何時でも捧げますわ」
「あぁ、」
部屋から出てきたのは耳の尖った女とディクス。
血・・・・。
捧げる・・・・。
ドルトの言葉がミリアの頭に浮かんだ。
ダレデモイイ・・・・。
・・っ・・・!
溢れそうな涙を必死に堪えてミリアは来た廊下をまた戻った。
ダレデモイイ。
ダレデモイイ。
ダレデモ・・・・イイ・・・。
「・・・ぃゃ・・・」
やっとミリアは部屋に戻った。
また鍵をかけた。
もう私は用済み・・・・?
「ぃゃぁ・・・・」
「ミリア様、お食事をお持ちしました。」
「・・・・」
部屋の中から返事がない。


