「・・・誰にも会いたくないの・・・」
「では、お食事だけでも食べてください!ミリア様の身体はまだ完全に癒えていません!」
「食べたくないの・・・ごめんなさいマリー・・・私なんていないほうがいいでしょ・・・・?」
「ミリア様!そのようなこと誰も思っていません!」
・・・・。
少なくともディクス様はそう思っているよ・・・・。
なぜ助けたの・・・・。
もう嫌・・・・。
ミリアは部屋の隅に座り込んで動かない。
「・・・・」
その日の夜中。
ディクスの様子が気になるミリアはこっそり部屋を出た。
栄養をとっていないからか、目が霞んで歩きにくい。
ディクスの部屋の近くまで行くと、部屋の扉が開いた。


