「お前が飲んでた清水が溶けた血は俺にとって毒なんだよ!!」
「・・・・・・・・」
ポタポタと頬を伝う涙。
涙の甘い香りにディクスがハッとして振り返る。
「・・・・私のせぃ・・・・っ」
ミリアが部屋を飛び出た。
「ミリアちゃん・・・!!??」
「・・・・・・・・・・・・・」
また・・・ミリアを傷つけた・・・。
「ディクス!!ミリアちゃんにあの言い方はないよ!!」
「・・・あぁ、わかってる。・・・俺はいつもミリアに言い過ぎだ・・・・。」
ディクスは起き上がって頭を抱えた。
ミリアは廊下を泣きながら走っていた。
私のせい・・・・・。
私があの水を飲んだから・・・・。
部屋に戻ると、部屋の鍵をかけた。


