するとディクスが柔らかく笑った。
「そうか、それは良かった」
ディクスはトイを廊下に放り出した。
「もう良い、帰れ」
「ミリアちゃんとイチャイチャしたいだけのくせにぃーーー!!!」
トイがそう叫んで帰った。
ミリアは思った。
そんなこと有り得ない・・・・。
ディクスはため息をついてミリアを見た。
「ミリア、」
ミリアの胸がドキリと高鳴る。
「デ・・・ディクス様・・・・?」
ディクスがミリアに近づく。
「狩りの時間ですか?」
「いや、違う」
段々迫ってくるディクスにミリアも後退りし始める。
ベッドに膝が当たって、ベッドに倒れ込むミリア。


