「すいません・・・、」
「俺は謝りを聞いているのではない。理由を聞いている。」
ディクスはミリアを見つめる。
「・・・心配で・・・お傍にいたくて・・・・ディクス様が迷惑ならもうしません」
「俺は別に迷惑とは言っていない」
「ぇ」
ミリアは目を見開いた。
「ミリアは俺がいないと生きていけない」
「はぃ」
ミリアは少し嬉しかった。
なんだか少し受け入れてもらえている気がした。
「ミリア、知っているか?お前のキスは精気をくれる」
くぃっと顎を固定されたミリア。
少し冷たい唇がミリアの唇と重なる。
「ん・・・」
何かを喰べるようなキス。
口の奥から何かを喰べられているようなキス。


