その言葉にディクスは怒りをおぼえた。
グサッとドルトの腹を刺したディクス。
「ぐほっ・・・」
口から大量の血がでた。
それでもドルトは笑っていた。
気味が悪い。
ミリアは顔をディクスの肩にうずめた。
「今日はいったんひく。だがミリアは必ずもらう。」
そう言うと、ドルトは飛んで行った。
ガクッとその場に膝をつくディクス。
「ディクス様っ・・・?!」
「大丈夫だ。」
ミリアの少量の血だけでは傷が治りきっていなかった。
「大丈夫ではないです!・・・もう一度私の血を・・・!」
ディクスがミリアを抱きしめた。
ディクスの荒い息が部屋の中に響く。


