「ほかにないのか?」
「ありません・・・」
ミリアは答える。
ディクスは考えこむ。
「・・・いいだろう・・・」
その言葉にミリアは笑顔になった。
ディクスのそばに駆け寄るミリア。
そばで何をするわけでもなく、ミリアはディクスのそばにいた。
部屋の中でディクスが読書をして隣のミリアはお父様に手紙を書いていた。
するとミリアの視界が霞んだ。
それに気がついたディクスはミリアを支える。
「すいません・・・」
ミリアが謝るとディクスが口を開いた。
「ミリア、寝たか?」
「・・・ぇ・・・?」
「睡眠をとったか聞いている」


