ディクスはミリアを残して部屋を出た。
その次の日、ディクスがミリアの寝ている部屋に行くとソファーに座っていた。
「・・・・ディクス様・・・」
少し笑って立ち上がるミリア。
ミリアの目は紅くはれていた。
「・・・・」
「・・・ディクス様・・・?」
ミリアは何も不満を言わない。
ディクスはミリアに言った。
「今日はミリアの欲を一つ聞いてやる、何か言え」
「欲・・・ですか・・・?」
「そうだ。何がいい。新しいドレスか?靴か?」
ミリアは首を横にふる。
「私は・・・ディクス様のそばに居たいです・・・・」
ミリアが小さく言葉にした。


