どこか悲しい目をしたディクス。




ミリアの目からは自然と涙が溢れた。




「ミリア、どうした。気分でも悪いか」




「違います・・・」




ミリアは涙を拭う。




私はどうして妖魔を好きになったの・・・・?




ディクスがミリアを抱き上げる。




「きゃぁ!」




「話しはあとで聞く。今は早く着替えろ」




ディクスにシャワー室に連れていかれた。




・・・・?




「身体を温めろ」




ディクスはそれだけ言って、いなくなった。




確かにミリアの身体はひんやりしていた。




・・・ディクス・・・様・・・。




ミリアはディクスの行動に戸惑いながらシャワーを浴びた。