「カレン・・・すまない・・・。俺のせいだ」
「ディクス!!違うディクスのせいじゃない・・・・あたしは死んでないもの・・・」
ディクスはカレンを愛おしそうに見つめた。
「カレン・・・愛していたよ。いや・・・今も愛してる・・・・。」
ディクスがカレンにキスをした。
カレンは何かが切れたようかに目から涙がでていた。
「・・・あたしは死んだ。もうかなり昔に・・・でも・・・」
カレンの表情が柔らかくなっていた。
「!!!?」
ミリアは身体が屋敷の外に引っ張られた。
妖魔がミリアを見ていた。
落ちる。
屋敷の周りは深い谷だ。
落ちる瞬間、カレンの声が聞こえた。
「・・・今もディクスを愛してる・・・」


