その声は、紛れも無くディクスだった。




「ディクス・・・!」




カレンは笑ってディクスに抱き着く。




「会いたかった・・・・」




カレンはディクスにきつく抱き着いている。




・・・・・。




ぼやけている視界でもミリアはわかった。




ディクスとカレンは愛し合っていたことを。




「ディクス、カレンを連れて帰ってくれ」




ミリアは紫の目の妖魔に担がれた。




「ゃ・・・・」




「ドナク、カレンと気安く呼ぶな。」




「はいはい・・・・」




「その女、人間か?」




・・・・ぇ・・・・。




ディクス様・・・・?




「そう、人間の女だ」




「心臓を喰らえば、不死になれるか?」