ディクスもカレンの人懐っこさには、満更ではなかった。
夜になれば、ディクスは毎日のようにカレンの血を飲み一緒に寝た。
カレンも血を飲まれることは苦ではなかった。
むしろ、飲んでほしかった。
血を飲むまえには必ずキスをしてくれるから。
「ディクス!新しいドレスが欲しいの・・・」
そうお願いすればディクスは買ってくれた。
素直に笑うカレンのことにディクスも惹かれていった。
そんな想いが通じたのは、カレンが告白したからだった。
「ディクス、あたし・・・・ディクスが好き!」
「・・・・」
そう笑って言うカレンにディクスは、笑い返した。
ディクスはカレンにキスをした。


