「そう」
「いいよ。話す」
カレンは小さく笑った。
ディクスへの想いまでは完全になくてなっていないカレン。
その笑顔をみてミリアは心が痛んだ。
カレンとディクスの話しを聞きたくないと思うミリアと、聞きたいというミリアがいた。
すると、ゆっくりカレンは話し出した。
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それは、寒い冬の朝。
カレンは街娘で結構なお金持ちだった。
カレンが熱を出した母親のために外まで雪をとりに行くときだった。
「・・・寒い・・・」
息が白くなる寒さの中に、
遠くから歩いてくる人が見えた。
・・・・誰・・・・?


