ペットボトルのお茶を飲みながら、あたしわぼやく愛さんを見た。愛さんわあたしのその視線を待ってました、とばかりに肩に抱きついてくる。
「真衣ちゃん、どうしよう?今日、ホテルのラウンジでアフターなの!そんなの絶対カードキー出てくるよね!?」
『・・・・・確かに。あたしが男なら絶対部屋に連れこむね』
「こんなんで、いちいちマネージャーに相談とかしたくないしなぁ・・・・・」
半泣きの愛さんに、お店での女王様キャラの面影わない。
あたしわホールで歌ってるだけだから、ホステスさん達の仕事の大変さなんて目に見えるところのことしかわからないけど。でも、仕事の隙をついて、ホステスさんたちを困らせるお客様が多いんだ、ってことだけわ、よくわかる。
ホステスは〔女〕っていう夢を売るのが商売かもしれないけど、それわ〔カラダ〕を売ることとわ全然違う。
そうゆうことがわかってないお客様わ、正直多いと思う。
ホステスだってただの女だし、それに、ナンバー2って言ったって愛さんわまだ21歳の女の子。身の危険を感じたら怖いに決まってる。
それにしても、22になったあたしよりひとつ年下なのか・・・・
と感心して、まじまじと大人っぽい愛さんの横顔を眺める。
