だけど―― 「もし、あたしが……脩ちゃんの邪魔になってしまうなら、」 あたしのせいで、脩ちゃんが夢を追いかけられなくなるくらいなら……。 「脩ちゃんをフッてあげる」 必死に笑顔を作った。 あたし、ちゃんと笑えてる? あたし達はお互いに強がりだ。 「由宇」 「えっ、ちょ、脩ちゃん?」 いきなりあたしをぎゅっと抱き締めてきた脩ちゃん。 あたしの肩に顔を埋めた脩ちゃんの髪がくすぐったくて身を捩る。 「ごめんね、由宇」 「っ」 「意地悪してごめん」 ……え? “意地悪”って、なに。