プリンスの素顔


迷っていると、またおじさんがしゃべり始めた。




「こんな時間にうろうろしていると、おじさん怒っちゃうよ!」




『いや、こんな時間ってまだ朝ですけど…』




「それよりさぁ~、おじさんと良い事しない?」




おじさんは私の腕をグイッとつかむと、近くにあったホテルに連れ込もうとした。





『え、ちょっとやめて!

離して!』




おじさんのつかむ力は酔っ払いとは思えないくらい強かった。