「ふ~ん。アナタが…」 お母さんは嫌味のように言った。 なんかムカつくんすけど! 「まぁ、座ってよ。」 明裕はイスを引いてくれた。 ジェントルマンじゃん。 「鳥越さんは何をしてらっしゃる方なの?」 『私は…』 答えようとしたら、明裕が割り込んできた。 「麻希ちゃんは同じ大学に通っている子だよ。」 なんなの、これ。 家族なのに、家族じゃないみたい…。