プリンスの素顔


「明裕様、そろそろ時間でございます。」


さっきのメイドが言った。





「わかった。

マッキ―は俺の彼女だ。」



ドキッ…


いや、ドキッじゃなくて!



『どういこと?』




「彼女のふりでいい。」




『ふりってどういうことっ…』




「とにかく笑ってればいいの。」



明裕は扉を開けた。