「そんなに急がなくても。

あ、もしかして俺に会いたかったの?」



はぁ?!




≪ボコッ!≫

私は軽~いパンチをお見舞いしてやった。




『いいから早く出して!』




まだ痛い視線が突き刺さってくる。




「はいはい。

じゃあ、落ちないようにしっかりつかまっててね。」




そう言うと、明裕はアクセルを踏んだ。