気付いたら、頬は涙でぐっしょり濡れていた。 兄貴、どうして自殺なんかしたんだよ! 「うわぁーーーーん。」 その日は沢山泣いた。 涙が枯れるまで泣いた。 けど、親父だけは泣かなかった。 ずっと誰かと電話していた。 こんな時まで仕事かよ。