兄貴には毎日家庭教師を付けた。 いつからだろうか。 あんなに優しかった兄貴はやつれていった。 「兄貴、大丈夫か?」 心配して言っただけだったのに兄貴は豹変したように言った。 「オマエはいいよな。 頭が悪くて。」 「兄貴…。」 こんな兄貴は初めて見た。 兄貴…どうしてこんなになったんだよ。