ねぇ、笑って

〈今日放課後暇?


暇だったら新しくできたゲーセン行かない?〉




ぼぅっと愛は液晶画面を見つめた。


連と知り合って丁度一週間目の今日、こんなメールが来ていた。


あの最初のメールの後、すぐに返信が来て。


〈何ソレ!!


超そっけなくない?


もしかして緊張してたりして。〉


クスクスと笑ってるだろうことが容易に想像できる文脈の後、


〈まぁ、俺もしてるけど〉


付け足しのように書かれたその言葉で、愛はクスリと笑って。


〈してる、て。


何を?〉


つい意地悪なメールした。


〈ソレ訊くなよ。


何言わせる気?〉


返ってきたメールは、拗ねたような、いじけたような。


いつの間にか愛は、連とのメールを楽しんでいた。