私は高野君がまだ好き。


あの日紅葉の前で自覚した。


でも。


この恋は叶わない。


高野君を好きだと思えば思うほど、高野君は私が嫌いになる。

反比例だ。


この恋にゴールはない。


あるのは行き止まりか。


それすらも無いかもしれない。


どこまでもずっと続く終わりのない片思い。


そんなのは悲しい。


そんなの不毛すぎる。


高野君のことは諦めて、私は新しい恋をしよう。


今はまだ諦められないけど、時間をかけてこの気持ちを忘れよう。


その方がずっと楽だ。


そう決意し直したのもあの日だった。