ねぇ、笑って

男気のある真実とわんこみたいに真実に纏わりつく修斗。


2人はこう見えてラブラブだ。


「なんか宮ちゃんと話すの久しぶりだね、一緒のクラスなのに」


不思議そうに言う修斗。


そうだね、と誤魔化しながら思う。


当たり前だよ、武井君は高野君と仲がいいから。


瞬はバスケ部なのだ。修斗と同じ。


そもそも愛と修斗が話す時には必ず瞬が隣にいた。


逆に言えば、お互い瞬の友達だから話す機会があっただけで、瞬なしで2人が言葉を交わすのはこれが初めてだった。