Genius~守り人~

「何だこの空気は。暗殺と聞いて怯んだか?躊躇うのか?そんな事でどうする。これまでの活動で我らは多くの命を奪った。今更暗殺など関係あるまい。」


ここに座る者の手は全て血に染まっている。


もちろん來も例外ではない。


数々の活動で前線で行動してきた。

御前の言うとおり、もはや暗殺せよという命令は彼らにとって驚くべきコトではない。


「我らは様々なテロ行為を行ってきた。
不当な政治を行い悲劇を起こした帝への…国への復讐。

しかしこれまでの方法ではまだ手緩い。
だから更なる行動を起こす。」


御前は両肘を机につき、顔の前で手を組む。



「…列火、話の続きを…」


静かに話を振る。